【シグナス整備帳】フロントタイヤの交換(DUNLOP SCOOTSMART 110/70-12 47L)【ODO=約28,100km】

シグナス

先回最後の方で軽く触れましたがフロントタイヤの状態を確認してみたら残溝はともかく摩耗がヤバい感じでした。交換時、オドメーターは約28100km。写真撮ろうと思っていてすっかり忘れてました。昨年、2020年の10月にタイヤ交換に初挑戦し、今回が2度目のタイヤ交換になります。

リアタイヤ交換についてはこちら↓

【シグナス整備帳】タイヤ交換に初挑戦(DUNLOP SCOOTSMART 120/70-12 51L)【ODO=26,604km】
後輪がパンクして以来、半年以上放置していたシグナス(台湾仕様)。見事にバッテリーもアウト。 通勤などで使うことがなくなったので直す必要もなく放置してしまっていたのですが、近々使わざるを得なくなったので一念発起、タイヤ交換に挑戦してみました。...

フロントタイヤの状態確認

中心部から少し外れると段が出来てしまっています。

そこからさらにサイドの方へ向かって変に角度がついています。自分の走り方からすると真ん中だけが平らになっていくはずなんですがなぜサイドがこんなにも…前オーナー、もしくは前々オーナーがアツい走りをしていたのでしょうか。いずれにしてもこのままではよろしくありません。60km/h付近でハンドルのブレも生じています。この偏摩耗が原因だと思われます。

準備したもの

早速購入しました。善は急げです。善じゃなくても急いだほうがいいですよ。ダンロップのスクーター用タイヤ、110/70-12 47L 。タイヤのサイズ表記はいつ見ても謎だらけです。自転車のそれのほうがまだ分かりやすいです。が自転車の方も全く理解は出来ていません。

アクスルの取外しに17mmレンチとソケット。キャリパーはたしか12mm。画像にはありませんがメーターワイヤー取り外しでプライヤー。あると何かと便利なゴムハンマー。タイヤ交換に必須な三点セット(タイヤレバー、ワックス、虫ドライバー)。忘れてはいけないのがセンタースタンドです。

ホイールを車体から取り外し

その前に下準備。センタースタンドを取り付けます。バネはどっかいきました。今後使うことはないでしょう。

センタースタンドを立てて作業を進めます。フロントホイールを取り外すと支えがなくなって車体が前に傾くので抑えが必要です。車体の全重量を支えるわけではないのでそこまで強度は要求されないと思われます。とはいえ少し心配でしたがガムが入っていた容器がちょうどよいサイズだったので支えに抜擢しました。

17mmナットを取り外し。固いのでハンマーでレンチを叩いて緩めました。

メーターワイヤー外すの忘れてました。お邪魔なので上の方へひん曲げておきます。

アクスルシャフトを引っこ抜いてもホイールが外れません。キャリパーがディスクに噛み付いているようでキャリパーをマウントから外しましたがDISCから離れず。。。

一旦アクスルシャフトを挿して仕切り直し。キャリパーの取り外しに悪戦苦闘。そういえば中古で購入後ノーメンテなのでそろそろ一度くらい整備すべきかもしれせん。

いずれにしてもキャリパーが外れてくれないことにはタイヤ交換もキャリパー整備もできないのでゴムハンマーで叩いてなんとか取り外しに成功。

パッドの厚みはまだ良さそうですが見える範囲ではピストンがだいぶ汚れているようなのでやはりこちらも整備する必要がありそうです。しかし時間が押しているので今回はパスします。

キャリパーが外れたのでこれでようやくフロントホイールもフォークから外れました。フロントフェンダーにひっかかるので車体を押し上げつつ外します。

取り外されたフロントホイール。車両の進行方向に向かって右側にはディスク、左側にはメーターギア取付部があり直置きするとどちら側もそれらが当たってしまいます。なので新品タイヤの上に置いて作業を続けていきます。

フロントタイヤ脱

まずはバルブの虫を外して空気を抜きます。続いてビードを落としていきます。ビートブレイカーやなんかがあればスカッと外れるんでしょうがそんなものは持ち合わせていないのでタイヤレバーを駆使してシコシコと外していきます。

いろんな角度からタイヤレバーを差し込み程よく隙間を生成出来る方法を模索し試行錯誤。。

5分くらいあれこれ頑張ったらビードが落ちました。

リムガードがレバーに付属していたので使ってみましたがなんともやり辛いので即刻クビに。ガードを使わずキズも気にせず作業を進めていきます。

半分外れました。続いて反対側へ。

まるで出産のようにメリメリとホイールが外れていきます。ここまで外れていればもう外れたも同然。撮影直後、オギャーと外れました。

古タイヤの上に誇らしげに鎮座するフロントホイール。ここまでは思いの外順調に進んでいたのでキズも大してついていません。ここからが難関です。以前、リアタイヤを交換したときにかなり手間取ったイヤな記憶があるので…

フロントタイヤ組付け

台座にしていたのでちょっとばかし汚れてしまいましたが気にせず作業を進めます。

旧バルブをカッターで切断。準備していた新しいものと交換します。

準備していたとかいいつつ部屋に忘れていたのであわてて取りに行きました。

シリコングリスをゴム部に塗布。全体に塗り込んで馴染ませ余分なグリスは拭き取ります。

少し太めのプラスドライバーでグッと押し込んで取り付け。

タイヤの回転方向を確認。

ビードワックスをビードとホイールに塗りたくります。

そのおかげで片側は踏んづければトゥルっとハマります。続いて反対側。

なんですが、ディスクが引っかかって邪魔で上手くハマりません…

じゃあディスク外せばいいべ?と六角に手をかけます。が…

ナメてかかっていたのでナメました。

完璧にナメました。もはや手持ちの工具では取り外し不可に。

なので渋々タイヤを取り外して仕切り直しです…ホイールのキズよりもタイヤにダメージがないかのほうが気がかりです…

回転方向を間違えないよう、取り付け向きがさっきと逆になるよう気を付けてハメます。危うく先程と同じ向きではめこむところでした。

さっきと逆にハメました。これでディスクに邪魔されることなく作業が出来ます。リアタイヤの交換時にはここからかなり手間取ったので正直2度とタイヤ交換はしたくないと思っていたので乗り気ではありませんでしたがここまでやって途中でやめるわけにはいかないので作業を進めます。

〜1分後〜

先回の苦労がウソのようにあっさり終わりました。タイヤ交換、極めてしまったかもしれません…まず、手前側1箇所をハメて膝で抑えつつ、両手にタイヤレバーを持ち大体左右均等に両側から外堀を埋めるようにしていったらあっさりと納まりました。同一方向にちょっとづつハメていこうとすると、ある程度ハメるとハメたはずのところが順々に外れてくるので先回はそれでかなり手間取りました。単純にやり方が悪かっただけですね。

しかしここで問題発生。ハメてから位置合わせればいいやと思ってたらホイールを回せず結局軽点とバルブを合わせられませんでした。ということはリア側も空気を抜くだけでは軽点に合わせられないということなので、下手に触らなくて良かったとも言えます。逆に先にリアを触っていればハメる前に合わせなければ合わせられないことが分かっててフロントだけは合わせられたがその機会が失われたとも言えます。

まあ過ぎてしまったことなのでもうどうでもいいです。走れなくなるわけではないので。結局ホイールバランスも取れてない状態なので。

先回は自転車の空気入れでスカッとビードが上がったので山場は越えた気分でいたのですが今回はそうは行きませんでした。季節の違い、外気温の違いによりタイヤの固さが違うのかもしれません。先回は10月初頭、今回は2月の終わり。日中はだいぶ温かい日が増えてきたとはいえ、朝の冷え込むときには氷点下近くまで気温が下がる今日このごろです。たぶんそのせいでしょう。もしくは空気入れがいかれているのでしょう。

中性洗剤なんかも薄めて垂らして見ましたが泡がでるのみです。

1時間くらい無駄に頑張ったのですがどうにもこうにもビードが上がらないので諦めて近所のGSで空気入れを拝借しました。往復の時間入れて10分くらいであっさり完了。自転車の空気入れで無駄に頑張っていた1時間、文字通りホントに無駄でした。

フロントホイールを車体に取り付け

カラーの状態チェック。パーツクリーナーで軽く清掃しグリスを軽く塗布しホイールに取り付け。グリスが接着剤代わりにもなり組み付け時に落ちにくくなります。

メーターギアの状態も確認。なんとも汚いですがこういう色のグリスを使ってるんだなと自分に言い聞かせ縁の汚れを落とす程度に留めました。

ディスクやホイールに付着した汚れやビードワックスをパーツクリーナーで落として取り付け準備完了です。

メーターギアにワイヤーを取り付け、反対側はキャリパーを取り付け元通りに。

ステッカーが逆さまなので回転方向が逆なのかと錯覚してしまいますが、

入念に確認しながら作業したのに間違っていたらたまりません。これで間違っていたら日常生活に支障がでるレベルのうっかりさんでしょう。

役目を終えたセンタースタンドを取り外しサイドスタンドにて着地。お世辞にも順調な作業だったとは言えませんが何とか完了です。手間取ったおかげで3時間程かかりました。ちなみにリアタイヤの交換の時は2時間40分程でした。ビード上げで手間取った件、新タイヤをハメる向きを間違えた件がなければ半分程度の時間で終わっていたと思われます…キャリパーの取り外しでもいくらか手間取ったので順当に進めば1時間程度で終えれそうです。

あとがき

早速試乗してきました。組み付け自体に問題はなさそうで一安心です。60km/h付近で生じていたハンドルのブレは見事になくなりました。やはり摩耗が原因でした。皮剥きがてら少しウネウネした道を走って来ましたが驚くほどに挙動が変わってました。これほどまでにタイヤからのメッセージを感じ取れたのは今回が初めてです。

カーブなどに差し掛かり車体を傾けた際の感覚がタイヤの交換前後でガラっと変化しました。悪く言えば抵抗があり、倒し込みが重い。良く言えば路面に吸い付き、安定している。語彙力に乏しいので適切な表現かはわかりません。しかし、交換前のヒラヒラと軽く倒れていたのと比べるその差は歴然です。旧タイヤは摩耗のせいもあるかと思われますが。

旧タイヤを改めて確認しました。

やはり変な減り方をしています。。

○HINKOとかいうメーカー製のようです。

Made in Korea。。。気になってネットで調べてみると散々な言われ方が目立ちました。自分は幸いありませんでしたが雨の日は滑りやすいとかなんとか。韓国さんの悪口を言うつもりはありませんが、時事ネタでいうとタイガー・ウッズの事故の件もありますので命を預けるには少し不安を感じてしまうのが正直なところですね…なんにせよ交換して摩耗はなくなったのでしばらくは安心して走れそうです。

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