【シグナス整備帳】研磨したプーリーの不具合について考察・検証【OD=43110km】

シグナス

SP武川 ハイスピードプーリーキット シグナスX 02-01-7014

KN企画 プーリー シグナスX グランドアクシス マジェスティS マジェスティー125 BWS100 強化スライドピースセット

前回までのあらすじ

・SP武川のハイスピードプーリーにKN企画の強化スライドピースをはめようとしたらきつくてハマらなかった。

・プーリーを研磨してみたらとりあえずハマったぽい

・取り付けて走行してみたらなんか挙動がおかしい…

・いったいなにが原因だろうか…←いまここ

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研磨したプーリーと強化スライドピースを装着した結果

スライドピースが当たる部分を研磨したSP武川ハイスピードプーリーと強化スライドピースを装着し意気揚々と試乗したところ、今までにない挙動がみられた。

・アクセルを少し捻っただけで走り出す。(2〜3000rpmくらい)

・7〜8000rpmまで回転数が上がり、その後1000rpmほど下がる。(ゼロ発進時)

原因の考察

下記のいずれかが原因ではないかと考えた。

①プーリーを研磨したせい

②強化スライドピースのせい

③クラッチ側でなにか不具合が生じた。(クラッチスプリングとか…?)

プーリーを研磨したせいか否か

プーリーを研磨したせいでスライドピースのスライド具合がおかしくなってこのような症状が生じたのではないか?

純正スライドピースで走行した際には上記のような挙動はなかった(はず)。1度、純正スライドピースに交換して走行してみれば研磨したせいかどうか分かるだろう。

強化スライドピースのせいか否か

研磨して強化スライドピースがハマったとはいえまだ若干キツイような気もしたのでこれが原因で変速不良が起きているのではないか?

こちらも純正スライドピースに交換してみれば検証できる(はず)。

クラッチ側で不具合が生じた可能性

①、②を検証してもなお症状が残るのならばクラッチ側の不具合も考慮しなければならない。たまたまタイミング良く不具合が生じるとも限らないが果たして…

検証:純正スライドピースに交換

御託を並べるよりも検証した方が手っ取り早い。

クランクケースカバーを外しドライブフェイス脱。パッと見た感じ異変は感じられない。

プーリーを外してみたところ、犯人が分かった。やはりスライドピースだったようだ。

耐久性だけでなく嵌め合いまで強化されすぎた強化スライドピースが奥の方にすっぽり納まり、人力でやすやすと取り外せない状態になっていた。

プーリーボスを入れ反対側から軽くゴムハンマーで叩いてなんとか取り外した。ある程度外れれば人力で動いた。

グリスのせいか変色はしているが変に摩耗している感はない。

プーリー側のスライドピース摺動部分、サイドの広い面はいつもと大差ないがプーリの中心側の狭い面に特に負担が掛かっていたような印象を受けた。汚れ具合がいつもより酷い気がする。

軽く汚れを落としてもう一度初め強化スライドピースをはめてみる。確かにハマることはハマるのだが…

外側へと動かすと嵌め合いがキツくなり奥まですんなりとハマらなかった。

余談:プーリーボスには、初めてSP武川プーリーを装着したときのような変色は見られなかった。

すでに犯人はわかってしまったようなものだがとりあえず検証開始。純正スライドピースに交換。ウェイトローラーは異形の8g、シムは0.5mmを内側に。

プーリー、ドライブフェイスを取り付けナットを締め軽くアイドリング。

↑は交換作業前の画像である。撮影した角度が若干違うのでこれでは分かりにくいが…

作業前は撮り忘れてしまったが、ベルトがもう少しトルクカムにハマっている状態だった。スライドピースが引っかかってランププレートがプーリーに納まりきってなかったのだと思われる。アクセルを少し捻っただけで走り出していたのはこれよりさらに重症だったときに発生していたのだろう。

あとがき:試乗とプーリー交換

早速試乗へ。敢えて書き記すまでもなく症状はなくなった。強化されすぎたスライドピースが原因で間違いないようだ。

7〜8000rpmまで回るとプーリーにハマっていたスライドピースが外れ変速が始まり回転が下がる、そんな状態になっていたのだと推測する。変速が始まるまではローギアで走っているような感覚で、渋滞時などは逆に走りやすいまであったが…

しかしそのような状態だったせいかなんなのか、新品交換から走行距離250km足らずのドライブベルトが変に摩耗している部分があった。

試乗を終えて帰宅し、早速プーリー脱。SP武川プーリーにはやはりベンチ入りしていただく。

純正プーリーに異形8gローラー。シムは2枚とも外側へ。ベルトとボスを新品に換えた以外は元通りの状態になる。比較的低回転でとことこ走れる仕様だ。やはり自分にはこのセッティングが合っている。

SP武川のハイスピードプーリーはスライドピースとの相性問題さえどうにかすれば使用可能ではあるが、それ以外にも気になるところがあるのでひとまずはベンチ入りしていただく。

結論

プーリーとスライドピースには相性があるので社外品を購入、使用する場合はキツくないか要チェックする必要がある。

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