先回、強化スライドピースがハマらずスタメン落ちしたSP武川プーリー。このまま純正プーリーでも構わないがせっかく買ったからには使いたい。純正スライドピースなら使えるだろうがせっかく強化スライドピースも買ったのだからそれと合わせて使いたい。
というわけでスライドピースがハマる部分を研磨してみることにした。
ラビングコンパウンドによる研磨
スライドピースがハマる部分を指で触れてみるとざらついている。削る、とまではいかなくても研磨して表面をならしてやれば強化スライドピースもハマり更には抵抗も減り摩耗なども抑制されるのではないか?と考えた。
まず紙やすりビットで軽く削ってやろうと試みたが差込部が絶妙に細いせいか少し押し当てただけで回転が止まり上手く削れ無いので断念。
バブビットにラビングコンパウンドを塗り研磨することに。
しかしビットの長さの関係で奥までは届かず…
ひとまずビットが届く範囲だけでも下仕上げ。これだけでもだいぶ指触りは改善された。
シルバーシャインによる研磨
続いてはシルバーシャイン。たぶんこいつのほうが粒が細かいだろう。
ラビングコンパウンド直後に比べると輝きが増した気がする。指触りもおそらくより滑らかに(なった気がする)。強化スライドピースは車体に取り付けされてて現物合わせ出来てはいないがおそらくこれで大丈夫だろう。
スライドピースがハマる部分の研磨で抵抗などが減ってスムーズな変速が出来るようになると仮定すると、ウェイトローラーが転がる部分部分も同じように処理してやればより効果があるのでは?ということでそちらも研磨することにした。
ウェイトローラーが転がる部分の研磨
実際には丸形ウェイトローラーといえども転がってはおらずスライドしているらしいが、便宜上転がる部分とさせていただく。
転がる部分はそこまでザラつきは感じられなかったのでビットを変えていきなりシルバーシャインで研磨した。
やらないよりはだいぶキレイになった気がする。やるからには鏡面仕上げといきたいところだがさすがにそこまでのんびりやっているヒマもないので今回はこの程度に留めた。
パーツクリーナーを駆使し念入りに清掃。研磨剤が残っていてはそれこそ摩耗の原因になりかねない。
強化スライドピースのために研磨したプーリー装着
早速クランクケースカバーを外しプーリー脱。先日のやる気のないマーキングはしっかりと消えていた。ついでに変色もなくなっていた。
一体なぜこのような変色をしていたのだろうか…
強化スライドピースは摩耗したのかグリスのせいなのか変色していた。そんなことよりも気になるのはSP武川プーリーに装着できるかどうかである。
若干怪しい感はあるが以前よりはすんなりハマった。たぶん大丈夫だろう、たぶん。
ウェイトローラーは使い古しの8gを投入。
シム位置は内側に0.5mm。落胆していた先回とは違いマーキングに気合が入っている。
あとがき:試乗
夜風が吹きすさぶ中、早速試乗してきた。明らかに乗り味が変化した。
クラッチ側に不具合があるのか?と思わせる挙動もあった。いつもより低回転(2〜3000回転くらい)でシグナスが動き出したのだ。常に、ではなく乗り始めの数分間だけではあったが。
夜風の試乗と数回の通勤を通して、今までになかった変わった回転数の挙動に戸惑った。
ゼロ発進する際、優しくアクセルを捻れば7000rpmくらいまで、乱暴に捻れば8000rpm少々まで1度回ったあとに6〜7000rpmまで落ちる現象だ。もちろんアクセルの捻り具合は変えていない。
しかもそこに至るまでが今までとはひと味違う。まるでローギアで走っているような感覚だった。乱暴にアクセルを捻った場合はその傾向が顕著に現れる。一体どういう状態だろうか…
研磨していない奥のほうにスライドピースが引っかかり、ある程度回転数が上がるまでは変速し始めないのではないかと予測する。確証はない。今のままでもひとまず乗れないわけではないのでしばらく様子を見つつ、気が向いたら検証してみたい。その前に強化スライドピースが弱体化してこの現象がなくなるかもしれないが…
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