【VENTURA整備帳】フロントハブのメンテナンスに再々挑戦【瞬間、グリス、重ねて】

ミニベロ

初めてフロントのハブを分解整備したときの画像をみていて少し気になったところがあったので再び分解整備しました。

初メンテの様子はこちら↓

【VENTURA整備帳】ナットが固くて外せなかったハブのメンテナンスに再び挑戦【CRC6-66】
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男の戰い

気になり出したら止まらない、そんな損な性格なのでなかなか気が休まらないです。逃げちゃダメだ逃げちゃダメだと自分に言い聞かせ作業に取りかかりました。一体何が気になったのかというと、

グリスの量が少ないんじゃないか?というところです。多すぎると抵抗になってよろしくないらしいのですが、少なすぎて潤滑不足になるよりはマシだろうということでグリスの増量、またグリス自体も変更することにしました。先回はシマノのプレミアムグリスを使用したんですが内容量が少ないので無意識のうちにケチってしまったのかもしれません。ホームセンターで売られている蛇腹容器のグリスに変更しました。

死に至る病、そして

というわけで前輪を車体より外して作業を進めていきます。こうやってホイールを眺めると使徒のように見えなくもないです。マトリエルのようなサハクイエルのような。

玉押しを外してグリス量を肉眼で確認。やはり少なかったかもしれません。既存のグリスを拭き取り洗浄後、蛇腹グリスをたっぷり塗ってやります。

レリエル、改め玉ちゃんたちを設置し、

上からさらにグリスを載せます。

マイナスドライバーを使い丁寧に均していきます。

17mmのソケットを使いダストシールだかATフィールドだかなんかを押し込み、

メインシャフトにもグリスを塗りたくります。これだけ大量にグリスを塗り付けた状態でシャフトを挿してやると、

当然こうなります。もったいないのではみ出たグリスは後ほど使用します。

こちら側も先ほどと同様にグリスをたっぷりトッピング。

玉ちゃん改めレリエルたちを設置していきます。まるでディラックの海に飲み込まれていくかの様です。これで初号機の仇討ちができました。

さらにグリスを載せ、

ATフィールド、じゃなくてシールを被せ、

17mmソケットで押し込みます。

玉押しをおもむろにねじ込み、位相空間を中和していきます。侵蝕している、とも言えるかもしれません。

はみ出た余分なグリスはもったいないのですが拭き取ります。砂やゴミなどの付着の原因となってしまいますので、、

玉押しを調整して車体に取り付け。コリコリと微かに手応えを感じる程度に調整しました。目標は完全に沈黙しましたが回転はとてもスムーズになりました。

余談ですがヤマアラシのジレンマってご存知でしょうか?ヤマアラシは相手に自分の温もりを伝えようと身を寄せれば寄せるほど、体中の棘でお互いを傷つけてしまいます。玉押し調整にも同じ事が言えます。締めたり緩めたりを繰り返してお互いがあんまり傷つかずに済む締め込み具合を見つけることが玉押し調整の目的です。

奇跡の価値は

土曜の夜9時過ぎ、自分以外の家族が寝静まり半ば静止した闇の中で作業を押し進めハブのメンテを完了させました。これだけ塗りまくったからといって走行時に抵抗を感じる事はなさそうです。グリス自体の粘度やら特性やらにもよるのかもしれませんが、当方の使用したグリスでは大丈夫っぽいです。耐久性は疑問ですがエンジンのオイル交換のそれと同じことかと思います。安いオイルをマメに変えるか、高いオイルを長めに使うか。高いオイルをマメに変えるのが一番なんでしょうけど。

今回のハブメンテによって著しくペースが上がるといった奇跡のようなことは起きませんでしたが、作業を通して自転車と触れ合う行為はさながら自転車と一つになったかのようでそれはとてもとても気持ちの良いことでした。

どうせ読む人のいないブログなので少々悪ふざけが過ぎてしまったので下手したら『クソ親父、殺す』などと罵られてしまいそうな内容ですが作業自体は多少駆け足ながらもまごころを込めておこなっております。VENTURAは自分にとって言わば『鋼鉄(クロモリ)のガールフレンド』、今までの人生でこれほどまでに自転車に入れ込んだのは初めてのことです。

そして、このクソブログを全ての読者達(チルドレン)に捧げます。

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